かくひこの かくかくしかじか

勉強の役に立ちそうな情報から、宣伝、全く役立ちそうにない日常まで書いてます

時代劇のすゝめ

年末ですねー。最近はあまりないですが、一昔前は、「忠臣蔵」の季節です。

そんなわけで、今日は、息抜きツールとしての時代劇のすゝめ。
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あ、以下はあくまで、理系科目の指導が得意だけど、英語、国語のスコアが(何故か全科目中最も)安定していた人間のことばです。ただ、、どうせ、も問題文も読み物。楽しもうぜ、といったものです。
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昨今は、「時代劇」なドラマがあまりありません。単純に視聴率的な理由だけでなく、食生活や栄養状況の変化で日本人の骨格にも変化があり、「悪役」ができる役者さんが減った、と論じられることもあります。

あと、個人的には、、、叩かれるかもですが、the 演技 をできる役者さんが減ったのも一因かな、と。(映画好きとしては、リメイク版でがっかりすることも、いや、がっかりすることがしばしば。キャスティングの問題も大きいですが。)


「小中高校生の皆さん、行き詰まる勉強の息抜きに、ちょっと昔の時代劇観てみては?」と思うのです。僕は。まぁ、最初は退屈で眠たいかもしれないけど、頑張って同一シリーズで3回分は観てほしい。そして、息抜きの娯楽としてだけでなく、「特にしっかり勉強したわけではないけれど、センターで古文をほぼ満点取れた(理系)」習慣や思考回路につながることとして、活用してもらえたら。。。


時代劇の効能
①単純に気持ちいい。

多くの時代劇は、30分ないし60分のなかで、展開が決まっています。

ほんわかふわふわ
→きな臭く
→ピンチ
→圧勝

まんま、起承転結ですね。単純だから先が読める、飽きる、というのもあるかもしれませんが、脳をすっきりさせるための休息にはもってこいです。慣れるとカタルシス!気持ちよくなってきます。そもそも、休息のために観る映像作品と、道楽のために観る映像作品は分けるべきです。休んでるはずが、かえって頭を変な方に使っては疲れます。


②和装での「美しい所作」が脳に残る

和装での歩き方、腕の振り方、袖の始末、など、和装でのあるべき所作が各役どころごとにある程度ちゃんとしたものを観ることができます。人間、見たこともないことはなかなかできませんが、何回か見ていると、自ずと再現できるものです。え、和装なんてしないって?成人式、大学の卒業式、結婚式。。。意外とあります。たまにやった時に、かっこ悪く、不自然にならないための布石を打ちましょう。やっぱり、和装で「自然に」振る舞えるかは、映像記憶の影響はあるんじゃねぇかな、と思います。


③古文の問題の、脳内映像化

これは、多分読書週間のある人ほど効果的なものですが、問題文を読む時に、よりスムーズに脳内で映像化できる材料になると思います。私はそうでした。。。

現役の頃、まぁまぁ読書家で、現代文の物語文問題は取れるのに、、、と悩んでいた同級生の古文が、時代劇勧めてから3ヶ月後の模試でえらいことになった(いい意味で)ので、一定の効果は見込まれるものだと思います。
映像化できると、読みきれない(文法的な解釈が十分でない)ときでも、概ね正しく理解できてたりしてました。よく考えると、現代日本語も、いちいち文法を照会しながら理解してませんよね。論文とか学術書を「しっかり読む」ときだけ気にして頭を使いながら読むくらいで。

思えば、洋画で英語の長文も映像化されるようになりましたが、、、小学生の頃、父に連れられて007シリーズを観に行ったのが、洋画をまじめに見る入り口でした。もう、ちょいちょいどういう顔していたらいいのか困ったのはよく覚えています。でも、そこからいろいろな洋画を観ることに抵抗がなくなって、リスニングは脳内で字幕が出る、リーディングは脳内で字幕映画化されるようになっていました。あ、これ、洋画選べば英語にも効くやん。

 

というわけで、時代劇、あるいは、読書で脳内映像化できる人には、原作の短編時代小説(ちょっと、年齢によってはおすすめしかねるものもありますが)いいと思います。

以下、(中高生をメインにした場合の)個人的おすすめ作品

時代劇:鬼平犯科帳(中村吉右衛門版)

鬼平は、単純すぎる構図にならないのがいいです。あー、そこは、そういう情状酌量人間的ー、みたいな。現代司法であってはならないですが。あと、中村吉右衛門が最高にかっこいいです。あと、飯がうまそう。

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読書好きなら、小説版もおすすめ。そもそも、池波正太郎は、飯がうまそう。描写がうまい。ただ、ちょっとオコサマニハミセラレナイヨ!な描写があるのが気になるところです。まぁ、そんなこと言ってたら川端康成なんて読めませんが。

 

 

多くの古文の問題と時代背景は違いますが、映像化できる基礎にはなります。どうせ解かなきゃならない問題、ただ淡々と解釈して解くより、楽しみながら解きましょう。現代文、古文、漢文、英語問わず。。。